コンセプトを考える

  • Day:2005.05.18 23:05
  • Cat:計画
 昔と言ってもつい60年前くらいまでは、里山は生活の糧を生み出す場でした。現金収入源として最も重要だったのが炭でしょう。関東の里山は、放っておけばシイ・カシ・タブなどの常緑広葉樹林となるそうです。でも実際は、クヌギ・コナラが茂っています。クヌギ・コナラは、炭の原料に適していて、人の手によって植えられたのです。里山は適度に人が手を入れて初めて成り立ってきた山なのです。

 このことから、里山の本質は"役に立つ"ということだと考えることができます。役に立つからこそ人は里山を手入れしてきたし、残してきたのです。

 各地で取り組まれている里山保全・再生の活動は、その多くが昔のように里山を利用しようというものです。炭焼き体験やきのこ取り、落ち葉による堆肥でかぶと虫を養殖する、などとても楽しい活動をしています。

 でも、里山をもっと現代的に利用できないのかなと私は思います。炭火焼き鳥やご飯をおいしく炊くため、消臭効果、木酢液による害虫駆除など、炭の効用は拡大・見直しがなされていますが、とても燃料革命以前のような消費量は望むべくもなく、現存の里山を守るには限界があります。

 今、人々が求めているものは何なのかなあ、多くの人々が集まる自然の要素は何かと考えました。海でしたらサンゴ礁や白い砂浜を求めて多くの人が旅行します。山だと……、そうです、"花"と"紅葉"です!
 でも、紅葉の山はたくさんありますし、しかも紅葉はやっぱり涸沢(北アルプス)や日光といった、ほんとの山にはかないません。

 じゃあ、里山は"花"で勝負しよう! 

 春にはモクレン・桜・ハナミズキが一斉に咲き乱れ、山全体が淡く浮かび上がるような里山を創れば、人々はきっとこれをいつまでも残して行きたいと思うのではないでしょうか?

 "心の豊かさを与えてくれる"

 花の里山のコンセプトはこれでいきましょう。

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