桜の樹の下には…

  • Day:2006.04.03 07:23
  • Cat:
sakura


 死体が埋まっているとか。お花見気分に水を差すようなことを言ってすみません。
 出典は何だろうと思い調べてみたら、梶井基次郎でした。短い散文で、桜の花の美しさと、その美を実現するために桜の行う営為を空想しています。

「何があんな花弁を作り、何があんな蕊(しべ)を作っているのか、俺は毛根の吸いあげる水晶のような液が、静かな行列を作って、維管束のなかを夢のようにあがってゆくのが見えるようだ。」

 嗚呼。

 

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桜の木の思い
「桜の木の下には死体が・・・」というのは坂口安吾も言っていたような…。桜といえば本居宣長。もっとも彼が好んだのは山桜ということですが。 「桜花ふかきいろとも見えなくにちしほに そめるわがこころかな」どこか通じるところがありますね。

私にとって忘れられない桜はインドネシア、ビンタン島の桜。1942年か1943年に日本軍が占領していた頃植えたという桜と松があります。外観はすっかり熱帯の植物のようです。桜も松もほうきのようにまっすぐ天に向かって伸びています。

ところがこの桜、毎年3月の末か4月初めに花を付けるそうです。熱帯にありながらどうやって日本の春を知るのでしょうか。なんだか健気です。現地の人も日本人の習慣を見習って、今でも花見をやるそうです。

美しくて切ないような忘れられない桜は越前大野城市の夜桜。雨が降っている日でしたが黒いこうもり傘に花びらが散り、それが灯火の下で透けて見えるのです。なんとも色っぽい桜でした。

不思議な桜は4年前の3月31日の桜。急に冷え込み雪が降り、花見と雪見が一緒にできました。犬を連れて、友人と花見としゃれ込んだのはいいのですが、そのときに撮った桜の木の下での私と犬の写真のほとんどには見慣れない光の球がいっぱいでした。オーブとか言うそうですが。

やはり桜には不思議な力があるのかも知れません。
  • 2006/04/03 23:46
  • 紫陽花
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