災害ボランティア

ガソリンを3000円分買えたので、昨日、飯岡の災害ボランティアに行ってきた。受付場所は飯岡福祉センター。国道126号線(バイパス)を銚子方面に向かって、右手にJAのある交差点で右折、YACSドラッグの向かい側にある。ここで保険に入り、二の腕に名前を書いたガムテープを貼ってもらう。そして被災者からのニーズとボランティアグループのマッチングを待つ。11時半、すでに2000人くらい集まっていたようだ。

一人で行ったので、行列の後のグループに入れてもらった。リーダーはすぐ近所に住むIさん。これまで面識はなかったのに、こんなところでお会いするというのも不思議な縁だ。私たちのグループは7人、Iさんとその息子、銚子市の父娘、匝瑳市の青年実業家、高校3年生に私という組み合わせ。リーダーはメンバーの安否を把握するために、大きめのポストイットに全員の名前と携帯電話を書いて持っておく。

10分ほど待っていると「○○に20人!」という声が響く。前後の2グループと一緒に、総勢18人で派遣されることが決定した。千葉市から来た大学生グループと、小見川、山田、神栖の若者グループだ。スコップは7本あったので、土間箒とがれきを入れる袋を数十枚センターから借りて車を待つ。女性陣はシートのあるワゴン車で、男ども12,3人は荷台にぎゅう詰め状態で現場へ向かう。苦しい態勢だが文句をいう者は一人もいない。

10分も経たずに現場に到着。玉崎神社近くの大きな二階建て。躯体は残っているが、一階は津波が押し寄せドロドロ、屋根瓦も半分近くがずれてしまっている。何から手をつけていいか迷っていると、持ち主のKさんから「まずは車を動かしてほしい」と言われる。

玄関前に白い車が一台。すでに使用していなかったのだろうか、ナンバーはなくハンドルがロックされている。鍵もない。この車が玄関からモノを運び出す妨げになっていた。男ども8人くらいで玄関を向いていた鼻先を回転させる。重い。少しずつ動かし、道路側を向かせる。とりあえず玄関前にモノを運び出すスペースが確保された。

それからは18人全員が一階にあるタンスやテレビ、畳を黙々と運び出す。ガラス片や木切れなど細かいものは袋に入れる。Kさんは「全部運び出してくれ」と言う。玄関前のがれきの山が見る見る巨大になっていく。床板は海水に浸かってへなへなになっているのでコンパネや石膏ボードを敷いて歩けるようになっている。それでも、私も含めて床を踏み抜く者が二、三いた。

1時間半ほど経ち、一階からほぼすべてのモノが搬出されたころ、リーダーから「休憩」の号令。若者たちは持参のおにぎりを食べる。コンビニで買ったものではなく(売ってないからな)、自分で作ってきた者が多数だ。女子学生が男子学生の分も作ってきてあげたのだろうことを想像させるやりとりも聞こえてほほえましい。Kさんからのお茶の差し入れがありがたい。自宅がこんな状態になってしまっていても人は人に対して気遣いができるのだ。

後半戦開始。このお宅は割烹旅館をしていたために、大きな厨房に据え付けられた棚にたくさんの食器が並んでいた。これらをすべて米袋に詰めて出す。勿体ないが仕方がない。そして最大の難関が厨房の奥にデンと構えた業務用冷蔵庫だった。ステンレスの直方体の上部には、冷却用のガスを送り込むポンプのようなものが付属している。これを取り外せないかとパイプをのこぎりで挽いた途端、「シュー!」とガスの出る音が。冷媒のフロンガスだろうとはわかっていても、一瞬肝を冷やす。いったん避難。

ポンプ様の物体の切断は諦めて、ガスが出切った後8人がかりで冷蔵庫を運び出すことにする。床を踏み抜かないように20メートルほど進む。玄関を抜けたときにはほっとした。

最後は二階にあるものをリレー方式で運び出すとともに、一階部分の床板の撤去。根太がむき出しになり、その下には津波が運んだ鉛色の泥が堆積している。フローリング材はそのまま搬出し、その下のベニヤ板は折りたたんで袋に詰めた。社協のHPには軍手でなく皮手袋が必要と書かれていたが、そのとおりだ。

2時45分頃、終了。
倒れた灯篭の痛々しい玉崎神社境内の手水鉢で手を洗い、これまたKさんから差し入れの鯛焼きを18人でぱくつく。この味は忘れない。

ワゴン車でセンターへ戻る。そのとき同じグループの高校3年生の指をドアに挟んでしまった。終わってほっとした気の緩みか、申し訳ないことをした。「大丈夫」と言ってくれたけど、皮の向けた左手の指は痛々しかった。本当にごめんなさい。

※旭市飯岡地区のボランティア受付は、本日は雨のため中止されました。私の見る限り、まだまだ手つかずの家も多く、ニーズは大きいと思われます。ボランティアは家の持ち主からの要請に基づいて活動しますから、家に誰もいないと手を出すことができません。避難中の方々からどうやって要望を聴き取るかというのが課題ではないかと思います。

Comment

ボランティア、お疲れ様でした。
昨日、NHKでセンターでボランティアをとりまとめる光景が報道されていたので、もしかしたらそのどこかに大宮さんもいらっしゃったのかも知れませんね。
さて先日の大宮さんのアップについて、大宮さんの許可を得ず自分のフェースブックで紹介してしまいました。ご迷惑をおかけしていたらすみません。お詫びすると同時に、今回のアップも紹介させていただけるかどうか、ご連絡をお待ちしています。
  • 2011/03/22 13:46
  • KLのママ
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KLのママさん、こんにちは。「先日のアップ」とは写真での被災状況のことでしょうか?いずれにせよ、当ブログを紹介していただいてありがとうございます。上の記事ももちろん紹介してくださって結構です。
当ブログの記事については著作権を放棄しているわけではありませんが、出典の分かるような形での引用、紹介は全然構いません。
  • 2011/03/22 19:38
  • omiya
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