バングラデシュでのカルチャーショック

以前男の子の『座りション』が話題になった。賛成派は「床が汚れなくていい」、反対派は「男らしくない」という。これを聞いて思い出したのが15年前に訪れたバングラデシュの首都ダッカでの光景である。

市の中心にロータリーがあった。まだそれほど車の数も多くなく、未舗装道路をリキシャがギコギコと走っていた。乾季だったのか、埃がもうもうと漂っていたように記憶する。壁に向かって座っている初老の男性がいた。「嘆きの壁」のようなものなのかと思って近寄ると、腰巻(ルンギ)の下から液体がほとばしるのが見えた。バングラデシュでは男性も座ってすると始めて知った*。先ほどの議論を引き合いに出せば、バングラデシュの男性はみな男らしくないことになる。

※ ※ ※

以来久々に、今月上旬この国にロケに行く機会に恵まれた。そこでまたカルチャーショックを味わうことになった。

「肯く」といえば日本では顔を下に振ることだが、バングラデシュでは横に倒す。日本人にとっては「首を傾げる」をオーバーにしたような仕種だ。女性がこれをするととてもかわいい。これは今回初めて知った**。

もうひとつ。
夕方5時ごろに取材を申し込んだお宅で、夕食をご馳走になった。夕食目当てでその時間帯にお願いしたわけではないのだが、先方では夕食を用意しなければならないと思ったに違いない。配慮が足りなかったと反省する反面、これはいい手かもしれないとも。

その時の豪華メニューが下の写真である。さて、おいしそうなカレーが並べられているのは何の上だろうか?テーブルではない。

banglacurry1


キッチンは別にあるが、バングラデシュの一般的な家にはだいたい一間しかないらしい。その部屋で大きな面積を占めているのがベッドである***。お客さんが来たときはベッドの上にあがって、胡坐をかいてもらう****。食事もたいていベッドのうえでとる。こんな具合である。面白い。

banglacurry2



*その後スーダンでも座ってするのを目撃した。その時の男性は壁に向かってではなく、広々とした大地で、下に向けてしていたようだ。跳ね返ってこないのか心配である。
**インド・ネパールでは左右に円を描くように顔を振る。いいえと言っているように見える。
***ダッカで泊まった決して安くないホテルの部屋も大きなベッドが占有していて作業がしづらかったが、みんなベッドの上で何かをするのであろう。
****正座は日本独特の少々マゾヒスティックな習慣かと思っていたが、バングラデシュ人も正座する。

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  • 2010/12/09 15:43
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