コタバトから-ワークショップ終了

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顔半分見えているのがファシリテイターのDaniel。

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Girselleは編集作業も彼らにまかせた。

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腕を組んでいるのはRos。

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編集しているのはRiza。


6日間のワークショップの最終日、いよいよ各グループの作品発表である。作品はいずれPROBEのHPにアップされる由。


1.PEASE
両親を戦争で失った男の子(イボイ)が街を彷徨い、幸せそうな親子をうらやましく思い、そして癒されていくというストーリーを、映像と音楽だけで見せている。言葉は回想シーンでイボイが叫ぶ「ママ、ママ」という一言だけ。詩的な作品で、可愛らしさに皆相好を崩すだろう。ワンカットワンカットをあらかじめ考えて撮られたものだけに、いい画が多い。ただ、「イボイが笑顔を取り戻す過程が少々イージーか」とコメントをしたが、それもまたパターンに押し込めようとしているだけなのかもしれない。

2.The IDOLS
盲目の夫婦がいる。共にマッサージで生計を立てている。粗末な家が密集している。妻はモスレム、夫はクリスチャン(元、現在はモスレム)。Interfaithと制作グループは表現する。子供たちは元気だ。夫は言う「本当の愛には宗教やそのほかの物なんて関係ない」。照れてしまうようなこのセリフが彼の口から出ると素直に届くから不思議だ。「今夜は本当の愛について考えてみたいと思わせられた」とコメントしたが、彼らに見えて私に見えないものがあるのだと言えばよかったか。

3.GieForce
モスレムとクリスチャンが共に学ぶ中学校がある。生徒たちは口々に「最初はトラブルがあったが共に遊んで学ぶうちに大切な友達になった」と言う。ジルバブを被った校長先生も「異なるバックグラウンドを持っているから最初からうまくいくわけはない」と言う。校庭で仲良くインタビューを受ける生徒たち、一緒に下校する生徒たちの姿は、大人たちに暗に問いかけをしている。セッションでDirect/Indirectというキーワードで表現した手法を生かしてくれたのかもしれない。余談だがこのグループの4人のうち3人はモスレムで断食中だったのが、もう一人のクリスチャンも断食に付き合ったそうである。

4.MassComrades(前回の設定とは別のもの)
Kashという青年のロングインタビュー。彼の両親はMNLFの兵士だった。彼も子供のころから兵士になろうと考えていた。ある時彼は避難所(evacuation center)に収容される。そこは劣悪な環境で食べ物もろくに無かった。彼のいとこはそこで死んだ。そんな生活が彼に疑問を抱かせる。「武力による平和」への疑問である。今、彼は活動家になり、精力的に平和のために働いている。何よりも元兵士(候補)の体験は重い。画面に皆釘付けになった。彼の気持ちを変えたのは、避難所での生活だった。彼の気持ちは徐々に変わっていったのだと思う。これはともすれば劇的な出来事に遭遇して変心するというようなステレオタイプな設定を発想しがちな私にはとても意外だった。時間がかかるのだよ、諦めずに続けることだと教えてくれる。

5.ReconKIDS
戦争で両親を失った少女がいる。幼い弟二人と共に暮らす。彼女は淡々と今の境遇を語る。「両親の役割を私が果たす事になった。弟たちの世話、水汲み…」「家族が一緒ならどんなに貧乏でもいい」「これからどうなってしまうのだろう」。白いジルバブを被った彼女の頬に涙が伝う。少女との距離はほとんど感じられにないくらい制作チームは彼女に寄り添う。紛争が、その当初の目的に反してしわ寄せを与えた場所にカメラはいる。これからも少女との付き合いを続けてくれるようにお願いした。

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