【旭市】行政改革について【ご意見募集】

市の行政改革推進委員が公募されていたので、「魔がさして」手を挙げたところ委嘱を受けた。

今月21日に第一回委員会があるのでにわか勉強しているが、どうにも追いつかないので読者諸氏のお知恵を借りたい。ご意見を乞う。

応募時に提出した申込理由に書いたように、私は行政改革の一番重要な点は公務員の意識改革だと思う。これが最もコストがかからずに、最大の効果を生むと考える。

住民を顧客とし、その満足度を重視すると言うとマクドナルド的な「笑顔のサービス」を思い浮かべる向きもあるかもしれないが、そうではない。もちろん窓口の人が普通に愛想がいいのはうれしいが、もっと重要なのは政策立案、事業実施の段階で、「本当に」住民の役に立つことを心がけることだ。市役所内部の現状をあまり知らずにこんなことを言うのは申し訳ないが、たぶんまだまだ国(総務省)の行革推進指針を「アリバイ的に」こなさなければならないというような意識があるのではないかと邪推している。(そうではない!という方がいらっしゃることを期待する)

2005年に出された総務省の行政改革の指針の項目は次のようなものである。

1 行政改革大綱の見直しと集中改革プランの公表
2 説明責任の確保
3 民間委託等の推進
4 指定管理者制度の活用
5 PFI手法の適切な活用
6 地方独立行政法人制度の活用
7 地方公営企業の経営健全化
8 第三セクターの抜本的な見直し
9 地方公社の経営健全化
10 地域協同の推進
11 行政ニーズへの迅速かつ的確な対応を可能とする組織
12 定員管理の適正化
13 給与の適正化
14 定員・給与等の状況の公表
15 福利厚生事業の実施状況の公表
16 人材育成の推進
17 構成の確保と透明性の向上
18 電子自治体の推進
19 経費の節減合理化等財政の健全化
20 補助金等意の整理合理化
21 公共工事の入札・計約の適正化
22 公的施設の新設・増築の抑制
23 地方議会の適切な運営

こんなに細かく例示されていると、ついつい各項目を網羅したアクションプランを作るのに精一杯になってしまって、もっと実情に適したアイデアが生まれなくなってしまうのではないだろうか。若干同情の余地がないでもない。

例えば、次のようにシンプルにして、具体的な方法は各自治体に任せるという風にできないのか。

1.健全な財政
2.住民のニーズへの迅速・的確な対応
3.意思決定プロセスの透明化と説明責任の実施

さて、これに基づいて作成されたのが旭市行政改革アクションプラン(2005年~2009年)である。

具体的な推進項目を列挙する。

1 組織・機構の再編
2 組織の再配置
3 定員適正化計画に基づく定員管理
4 任期付職員制度の導入
5 再任用制度の活用
6 臨時職員等の見直し(削減)
7 給与の適正化
8 特殊勤務手当の見直し
9 時間外勤務手当の縮減
10 給与等の公表
11 人事行政運営の公表
12 福利厚生事業の見直し・公表
13 人材育成基本方針の策定・実施
14 新たな人事評価制度の構築
15 接遇研修等の実施
16 本庁・支庁間等の相互の人事異動
17 事務事業のマニュアル化、引継ぎの徹底
18 フロアマネージャーの設置
19 支所庁舎の有効利用
20 新庁舎建設計画の策定等
21 行政評価システムの導入
22 市バス運行事業の整理
23 集会所(青年館等)の区への譲渡
24 勤労青少年ホームの廃止
25 消防団組織の再編
26 コミュニティバスの再編
27 各種審議会等の整理・統合
28 会計事務の合理化
29 指定管理者制度の導入のための環境整備
30 指定管理者制度の活用
31 次の業務を民間委託
  ・学校給食調理等業務
  ・学校用務員事務
  ・保育所給食調理業務
  ・クリーンセンター業務
32 電子申請の導入
33 行政ホームページの充実
34 電子入札の導入
35 電子決裁の導入
36 統合型GISの導入
37 土地開発公社、千葉県食肉公社の経営健全化
38 企業誘致活動の推進
39 少子化対策の推進
40 市税徴収率の向上
41 未利用資産の処分
42 使用料・手数料の見直し
43 使用料・手数料等の滞納の解消
44 市の刊行物等への有料広告の掲載
45 予算編成と行政評価との連動
46 競合する施設の統廃合・有効活用
47 補助金・交付金等の見直し
48 各種審議会委員等の報酬額の見直し
49 同種の契約の一本化
50 公共工事のコスト削減
51 病院事業
  ・組織体制の整備
  ・病院の機能に応じた医療サービスの提供
  ・人員確保
  ・医業収益の確保
  ・施設の耐震化及び医療環境の整備
  ・アウトソーシングの拡大
52 水道事業
  ・新市水道事業排水施設整備計画の策定
  ・不均一料金の統一
  ・中期経営計画の策定
53 公共下水道事業
  ・下水道全体計画の見直し
  ・投資の効率化
  ・トイレの水洗化促進の強化
  ・負担金・使用料の滞納の解消
  ・経常経費の縮減
54 農業集落排水事業
  ・中期経営計画の策定
  ・効率的な施設整備
  ・公共枡への接続率の向上
  ・処理関係機器の計画的・効率的な更新
55 国民宿舎事業
  ・経営診断の実施
  ・経営改善計画の策定・実施
56 市民にわかりやすい予算等の公表
57 地域懇談会の開催
58 市長への手紙の創設
59 まちづくりサポーターの設置
60 子ども議会の開催
61 パブリックコメント制度の導入
62 各種計画策定時の公募委員の参画拡充
63 市民参加の広報づくり
64 地域共同を推進する組織の新設
65 コミュニティ、市民団体、NPO等の育成・支援
66 活発なコミュニティ社会の構築
67 市民参加型イベントの拡充
68 パークサポーター制度の創設・拡充
69 インターネット等による議会中継の導入
70 会議録検索システムの導入
71 広報機能の強化

ざっと見た感じでは次のような印象を受ける。

1.レベルがまちまち。行政評価システムの導入といった大きな話から、フロアマネージャーの設置といった非常に個別具体的な話までが同じレベルで扱われている。縦割りの特徴の一つ。
2.「公表」という言葉がいくつも出てくる。給与等、人事行政運営、福利厚生事業、市民にわかりやすい予算等の公表といった具合である。これも各部署から出てきた案を、シャッフルせずにそのままホチキス止めした結果だろう。情報公開は行革の大きな柱だからいずれも歓迎なのだが、まとめ方としては大項目として「行政情報の公開」として、その下に何を公開するのかを挙げたほうが行革の趣旨に沿うだろう。何を非公開とするのかを決め、それ以外は公開とすればより分かりやすい。
3.この機会に何でも入れちゃえっていうのが目立つ。新市庁舎は行革に逆行するのではないか?使用料・手数料等の滞納の解消や病院事業の定員確保、農業集落排水事業の中期経営計画の策定なんて、行革と無関係の本来の仕事じゃないの?

今回の行革推進委員会は、次のアクションプラン策定が議題となっている。「62各種計画策定時の公募委員の参画拡充」の具体例な訳だ。議論の詳細は出来る限りお伝えするつもりである。

Comment

保育園の民間委託
大宮さん、こんばんは。すてきな取り組みですね。

行政改革プランに基づき区立保育園の民間委託がわが練馬区でも始まってはや3年。保育園の民間委託が旭市では入っていないですね。よかった。練馬区では大変です。

給食のみの民間委託はほかの行政でもたまに見かけますが、アレルギー児への対応などきめこまかい対応が難しくなると思います。
まるごと民間委託された園でも、委託後の給食に明らかに差が出たということですから、外から運んでくる冷めた(あるいはチンした)給食を食べさせられる園児の身にもなってみましょう。
「保育」や「教育」など、人件費がほとんどで構成されている事業をコスト削減するということは、それらの質が下がることを意味します。
  • 2009/12/17 01:25
  • ritz
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