事業仕分け(2)

  • Day:2009.11.13 18:32
  • Cat:時事
また、終日聴いてしまう。困った。

前回は大ざっぱなことを申し上げたが、今日はちょっと違う角度から。

聴いていてどうも違和感を感じる。
各省から出された予算要求はもちろん大臣が了承したものだ(「原口大臣が」と連呼していた政務官がいたからそうなのだろう)。
それを行政刷新会議が「委嘱した」仕分け人が精査する。
答えるほうの官僚は、なぜ大臣が了解したものを(民主党の一般議員に)あれこれ言われなければならないかという印象を受けるだろう。
それが違和感の一つ。

これまでは財務省主計局が行っていた仕事である。主計が査定できないから、仕分け人に丸投げしたという構図だ。削減すれば憎まれるから、主計にとっては仕分け人が憎まれ役を引き受けてくれて、財政規律も実現できるのだからこんなにいい話はない。そもそも財務省が対象事業候補を挙げているのだから、シナリオ通りと言われても仕方がないだろう。それがもう一つの違和感。

たぶんこの違和感を感じるほうの私が変なのだろうと思う。どうしてもいろいろ思い出してしまう。要求する側も、査定する側も経験したことのある身としては他人事として聴けないのかもしれない。

一つだけよいことと確信できるのは、「公開」されていること。
予算要求の議論を一般人が聴いていれば、とんでもない強引な理屈を通そうとする官僚はいなくなるだろう。

悪いことと確信できるのは、横柄な態度や頭から馬鹿にしたような発言をする仕分け人。人格を疑う。やはり発言者が分かるようにカメラマンを入れるべきだ。鋭い議論は大歓迎だが、余計な「嘲り」は耳障りだし、いずれしっぺ返しをくうだろう。

※ ※ ※

今日も厚生労働省関係を中心に聴いた。

フリーター、ニート対策として実施していた細かい事業がやり玉に挙げられた。たとえば「メールによる相談事業」である。若者がアクセスしやすいように、メールで相談を受け付けるというものだ。仕分け人が言うように、確かに細かい事業だろう。厚生労働省としては何とかしなければならないと思って発案したのだろう。ただ、予算要求するようなタマなのかという疑問は湧く。既存予算と設備でできたのではないか。それとも厚生労働省ではほんの少しでもこれまでと違う仕事をするときは、予算要求をするような慣習になっているのだろうか。そしてその際に必ず天下り先団体を経由するように考えてしまう癖はやめたほうがいい(直営では人手がなくてできないというのは本当だろうか)。

「課単位ではなく省全体として対策を考えるべきだ」と仕分け人がいうのは正論だ。ただその決め手がなくて苦しんでいる人の気持ちも考えるべきだろう。全ての社会問題を行政だけで解決できるはずはない。

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