抱えるもの―山口加奈子インタビュー (1)

  • Day:2009.09.16 20:54
  • Cat:魅力
それまで住んでいた家を、建て直すとき、あなたは何をしようと思うだろうか?

思い出の柱をとっておく?
障子紙を思いっきり破く?
写真に収め、アルバムに貼る?

ふすま、壁、床・・・ 山口加奈子はありとあらゆる平面に絵を描いた。幼稚園児の時だったと言う。何を描いたかは覚えていない。描いたことすら記憶の彼方にある。

そのKANKOさんに絵を見せていただいた。
前から気になっていた、『光を探して…~生きるⅡ~」である。

hikariwo
実物は想像以上に大きかった。

一見して、胎内帰還願望を抱く少女が、耳を覆っている様子が描かれていると思う。
だがはたしてその両手は、耳をそばだてているのか、塞いでいるのだろうか?

その問いを発しようとして、慌てて口ごもった。
作者に、その作品の意味・解釈を聞くほど野暮なものはないのだ。

「見た人が感じたままに感じれくれればいい」

私も拙映画についていつもそう答えている。


いまさらながら思うのは、絵というのは日常空間に侵入するということだ。
映画は日常を闇の空間に変えてからあらわれるが、絵は日常のその他の部分を残しながら現出する。

そしてこれほど大きいと、仕事場の雰囲気が一変する。

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