北朝鮮の日常風景

貧しいと言われる国でも、子供たちの瞳や笑顔に救われた思いをすることはよくある。例えば15年前のバングラデシュでも、朝の散歩でこんな姉弟に出会えた。

banglakids


「この写真集を一見すれば、貧寒な農村風景の中にも喜怒哀楽を失わない人びとが生きていることがわかるはずだ」(姜尚中)との推薦文に魅かれ手に取った『北朝鮮の日常風景』にはしかし、喜楽の表情は見いだせなかった。大人はもちろん、子供も、硬い表情をしている。

写真に慣れていないのではない。KEDOの記録写真家として7年間北朝鮮に滞在した石任生(ソクイムセン)の写真は、ほとんどが車内から通りの人々を写したものか、望遠レンズで狙ったものだから、被写体は撮られていることに気づいていない。それがいつもの表情なのだろう。

唯一、ソリ遊びをする子供たちの写真が、「子供らしさ」を伝えてくれるが、撮られていることに気づいた子も笑ってはいない。頬のふくらみが、食糧事情が良いとは思えないが、飢えるほどではないのだといささか安堵させるのみだ。

外国人が自由に写真が撮れない国は今いったいいくつあるのだろうか?軍事施設の撮影が禁じられているところは多いが、街角すら撮れないところとは。北朝鮮はその一つであり、しかも外国人に自分を撮らせてはならないらしい。

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