衆院予算委員会公聴会

1月13日に衆院本会議代表質問のあまりのばかばかしさ=セレモニアルなことを伝えたが、衆議院TVにも他のテレビ局と同じように、面白い番組もあればくだらないものがある。ひょっとしたら面白い番組の比率は民放よりも高いかもしれない。

昨日開かれた衆院予算委員会公聴会は聞きごたえがあった。5時間を超え、『旅芸人の記録』に迫る長時間プログラムの一部をランダムに聴いてみた。

公述人の一人として、「もやい」の湯浅代表が登場、「すべり台社会」是正のためのファンド設立を訴えていた。その主張にそれほどの新味はないものの、何よりも言葉が生きている。彼が現場で接してきたこと+聡明な頭脳で考えてきたことが、こちらに届く普通の言葉で語られている。考えてみれば当たり前のことであるが、国会でこのように発言できることは彼の言葉が信念で裏打ちされているからだろうと感じる。彼は官僚の作文なんか読んでいない。

田中弥生準教授は少々緊張気味だったが、NPOが行政の下請けになっているという問題点を指摘していて、前回の記事との符合に少々驚く。行政のNPOへの委託費では、人件費を年額120万~150万円に設定しているという。また行政からの委託費を受け始めたNPOは創意工夫する余地を失い、個人会員、寄付、ボランティアを募るという活動をしなくなる傾向にあるという。また湯浅氏は、行政から打診を受けたが、あまりにも決まりきっていて工夫の余地がないので断ったという。

アウトソースすればコストが削減できるというのは、考えてみれば次の一つまたは二つを意味する。
1.アウトソース元の人件費はアウトソース先の人権費よりも高い。
2.アウトソース元の仕事ぶりはアウトソース先よりも効率的ではない。

NPOへのアウトソースには行政への市民参加という意味合いもあるだろうが、指定管理者制度はあからさまにコスト削減を標榜している。作られた制度はその設立趣旨から逸脱するという法則があるが、NPOもその例に漏れないのだろうか。

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