リック・デッカードの記憶

  • Day:2009.02.04 22:09
  • Cat:映画
メイキング・オブ・ブレードランナーファイナル・カットメイキング・オブ・ブレードランナーファイナル・カット
(2007/12)
ポール・M.サモン

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オタクになりきれないことがコンプレックスの一つである私にとって、ちょっとそれに近づけたかと思えたのはこの本を読んでわくわくしてしまったゆえ。考えてみればこの25年間、結構この映画のことを気にしていたかもしれない。

読後、映像作品もテクストになりうるのだとつくづく実感、なぜならば映されていたものからたくさんのことを読み取ることができるから。言い換えれば、ストーリーは映像作品で表現されているもののほんの一部にしかすぎず、スト-リー以外のものにたくさんの楽しみがあることを教えてくれる(つまり私が気付かなかったことがたくさんあった)。

例えば2019年のロサンゼルスの雑踏を歩く人たちが持っている傘、その柄が光っていることに今まで気づかなかった。また、瞳が光ることがレプリカントの証拠の一つであること。ふくろうの眼が光るのはわかっていたが、それは単に「鳥」だからだと思っていた。レオンやレイチェルの眼が光っていたのには気づかず。画面を見ているようでいて見ていないのだ。

この映画を初めて観たのは1983年6月13日、祇園会館で「シャーキーズマシーン」「ファイアーフォックス」との三本立て、手帳には特に感想は記していないが、凝りに凝ったセットと、未来は明るいものではないかもしれなく、それがやけにリアルだと思った記憶がある。
翌年3月5日には、バイトしていた京一会館でやっぱり三本立てで観ている。「未知との遭遇」「エイリアン」という恐ろしい組み合わせだ。
その後ビデオやDVDで何度も見ている。サントラのLPレコードも持っていて、当時担当していた番組で使用したこともあった(たぶんレコードは処分してしまった)。結構オタクだったのである。


この本はオリジナル版のその後、ディレクターズカットやファイナルカットにも言及している。そう言えばDVDがあったなあと手に取ると、なんと「ディレクターズカット」。ジャカルタで買ったのをすっかり忘れていた。

東南アジア版は日本で売っているDVDプレーヤーでは見られない。リージョンコードが違うからだ。パソコンではどうかしらと思って入れてみると、なんとリージョンコードを変更することができた(ただし4回まで)。「3」にセットして、字幕なしを見る。

オリジナルにはない場面の一つが一角獣のカット。リドリー・スコット監督がこだわったものだ。これが、リック・デッカードの秘密に通じている。やるせない。

unicorn

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