アチェ和平に貢献した人

前フィンランド大統領のアハティサーリさんがノーベル平和賞を受賞しました。

ノーベル平和賞にアハティサーリ氏

この人のことを知ったのは、インドネシアのアチェで、独立派と政府の和解が実現したときです。

2004年の12月にあのインド洋スマトラ沖大地震が起こりました。それまでスマトラ島最西端のアチェでは自由独立運動(GAM)とインドネシア政府軍が戦争をしている状態でした。大津波の結果、双方に甚大な被害が生じました。もう戦争しているどころの話ではないわけです。

それからわずか8か月後、30年近くにわたった「アチェ紛争」が終息します。私はこのとき単純に、自然災害が両者を歩み寄らせたんだと思っていました。

ところが実際は違うのです。自然に任せていただけでは平和は訪れません。その前から和平に向けてアハティサーリさんたちが努力していたからあんなに早く和平が実現したのです。大津波は、大きいですが一つのきっかけにすぎなかったのです。

日本の援助の世界では「平和構築」という部門がここ7、8年脚光を浴びています。経済・技術協力による経済発展支援だけではなく、その前提となる平和の実現が必要だという発想です。それはそれで正論だと思いますが、現実に行われているのは住民のエンパワーメント、平和教育、生計向上といった間接的なものです。アハティサーリさんがやっている、対立する紛争当事者間に割って入って合意に至らせるというようなことはなかなかできないのが現実です。

どうして彼にそんなことができたのか。とっても興味深いテーマです。

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