パシコンの贈賄事件

知り合いの名前をメディアで目にすることがとても多くなりました。そういう年なのかも?

いいニュースならいいのですが、今回のはいただけません。
PCI(パシフィックコンサルタンツインターナショナル)の一連の事件です。中国の遺棄科学兵器処理事業での水増し請求から、ベトナムの橋梁事業(円借款)での贈賄へと発展してきました。贈賄額はなんと、1億円と報道されています。

パシコンさんとは何度かお仕事をしました。インドネシアでも地域開発計画の策定をしてくださいましたし、津波直後のアチェにも一緒に行きました。そう思うとこのニュースは一入です。

円借款では、プロジェクトのコンサルタントを選定する権限と責任は相手国政府にあります。無償資金協力では、相手国政府は原則的にJICAが推薦するコンサルタントと契約しますので、贈賄する必要性はありません。ローンとグラントとの大きな違いの一つです。無償のコンサルタントはJapanese nationalですが、借款では国内だけでなく外国のコンサルタントとの競争にさらされます。そのためPCIは贈賄という手段に出たと伝えられています。

だからと言って、無償のほうは何にも問題がないわけではありません。コンサルタント契約時には一応問題はありませんが、そのコンサルタントがプロジェクトの設計・仕様(Terms of Reference)を策定して、それから建設業者や商社が参加する入札を行う段になって、いろいろとあるようです(私は噂しか知らないのですが)。

ですから、不正競争防止法ができてから、いつかは大きな贈収賄事件が摘発されるだろうと思っていましたが、私は建設業者か商社がターゲットだろうと想像していました。なんとなく、コンサルタントは公正だと思っていたんですね。そういう意味でも、この事件はショックです。「泥棒を捕らえてみれば・・・」というのに近いですね。

PCIの企業体質がこのようなものであったとするならば、無償でも開発調査でも同様のことが生じていた(いる)かもしれません。個人的にはとても頼もしい方と思っていた人たちが、自ら手を染め、あるいは会社のこういう体質を見て見ぬ振りをしていたのかと思うとさびしさを禁じえません。

今回の事件はベトナムだけで終わることはないでしょう。

PCIの事業はオリエンタル・コンサルタンツという会社に引き継がれるそうです。

Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。