いやな感じ

高見順の同名の小説は読みたいと思いつつ、というところだが、最近こう感じることが多い。

イタリアのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に落書きした大学生が停学処分になり、高校野球部の監督が解任された。案の定イタリアでは「信じられない厳罰」という声が挙がっている。

「イントレランス」という1916年の映画は、「いつの時代もイントレランス(不寛容)が世を覆っていたことを描き、人間の心の狭さを」(Wikiより)テーマとしている。「盗人の種」と同じく非寛容も世の常かもしれないが、今の日本は結構イントレラン度が高いのではないか?

自分が喫煙者だからというのもあるかもしれないが、東京の喫煙場所の異常な風景を見るにつけ、こんなところに暮らしてなくてよかったと思う。
高遠さんたちがイラクで人質になったころからか、食品の偽装などなど社会はバッシング対象を求めて虎視眈々としているように感じる・・・
というようなことを知人に話したら、地元の県立高校野球部員が他校の監視カメラを壊したという理由で退学処分になったとのこと。もちろん器物損壊は悪い。犯罪だ。でも一方的に肖像権を侵害している監視カメラに敵意を抱く気持ちも分からないではない。

もうひとつ最近知っていやな感じをいだいたのは、航空会社が予約や変更を受け付ける電話が録音されているということ。録音していることを最初に伝えるのだが、応じないと受け付けてくれないらしい。言った言わないのトラブルやクレーマーが多いためだという。学校現場でも親からの理不尽な要求を録音しておくことが推奨されていると聞くと、これはクレーマーによるバッシングと表裏一体なのかもしれないと思う。

バッシング社会は過度の護身を生む。野球部監督が解任されたのも、バッシングを恐れてのことだろう。安倍政権は赤木農水相らの更迭時期が遅れたために政権を投げ出さざるを得なくなった、セキュリティ意識に欠けていたと評論家は言う。でも世の中みんなセキュリティばかり気にしていると護身社会になる。これは今起こっているもっともいやな感じのする悪循環である。

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