テレビを見始めます

二年近く、テレビを見ない生活をしていました。
理由は、時間がもったいないから。情報の摂取は新聞とネットで十分、むしろ考える時間が必要だと思ったからです。

この二年間で見た番組は「NHKスペシャル」くらい。
巷の話題には、ついていけなくなりました。

考えごとが一段落ついたわけではないのですが、昨日からテレビを見始めました。
最近テレビが面白いかもしれないと思ったからです。
番組そのものが面白いというのではなく、テレビの置かれている状況がちょっとささくれだってきているなと感じたのです。

昨夜は久々に古館伊知郎の「報道ステーション」を見ます。
秋葉原の事件に続いて現れたのが、後期高齢者医療制度についての報道への、自民党からの批判に対する反論でした。とりあえず無関係な役員連絡会冒頭の談笑シーンのあと、「よく笑っていられますね」と古館がコメントしたやつです。彼は、一般論として今のこの状況で、笑っていられるわけないだろうということを伝えたかったとのことです。久々の古館さんの顔はやけに生白くて、眉毛が濃い印象でした。

このやりとりを見ていて、BRCという組織を思い出しました。放送と人権等権利に関する委員会。
NHKと民法が共同で作ったもので、人権侵害事案を受け付けています。裁判を起こす代わりにここに申し立てすると、見解を示してくれるのですね。

そのHPを今日見ていると、前から気になっていることの見解が今日の日付で出ていました。

教育テレビのETV2001が女性国際戦犯法廷を取り上げ、取材対象VAWW-NETジャパンへの事前の説明と異なった形で放映したことに対しての損害賠償請求をした事件がありました。
その高裁判決が去年の1月7日に出たのですが(結果はNHK,NHKエンタープライズ、ドキュメンタリージャパン三者の共同不法行為を認めました)、その判決についてのNHKの報道が、自分達(NHKや政治家)のコメントのみを取り上げていて不当だ、という申し立てをVAWW-NETジャパンがBRCに行ったのです。

それを、NHKのニュース9が報道していたのです。
BRCの見解は、謝罪や訂正放送をするまでの必要性はないが、「本委員会は、被申立人に対し、本決定の主旨を放送するとともに、今後は、放送における公平・公正に十分に留意し、意見が対立している問題については、できる限り多くの角度から論点を明らかにするよう、さらに十分な配慮をするよう要望する。 」というものでした。それを受けて、アナウンサーが「十分配慮していきたい」云々と話していました。とりあえず見解どおりにやりましたよ、という感じです。

それぞれの事件についての判断はここでは述べませんが、この2件の報道に立て続けに接して感じるのは、テレビメディアと政治権力のぶつかっているフロントがここにあるんだなということです。前者は明白に現れています(自民党はテレビ朝日に無期限で党役員会と役員連絡会の冒頭撮影を拒否する方針だそうです)。後者はNHK対自民ではなくて、NHK・自民党連合vsVAWW-NETジャパンという構図ですが、自民党対ドキュメンタリージャパンと考えればやはりメディアと政治の問題です。

今に始まったことではありません。1993年、宮沢喜一が首相だったときの椿発言(テレビ朝日)は覚えている方も多いでしょう。
ただあの時は細川政権誕生という大きな局面でした。
それがこの二件は、一番組、一コメントについての圧力(または自粛)であり、ナーバスな世の中になったもんだなと感じざるをえません。それとも、古館のコメントで次の選挙が左右されるという危機感があるのでしょうか。

NHK裁判の最高裁判決は明後日です。

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