二つの言葉

miyauchi


“「誰かのため」「何かのため」と「自分のため」は重なるけれど、
 意識しないと、誰かのため、何かのためと言いながら、
 気付かない自分のために何でもできちゃいますもんね。”

敬愛するある人の言葉です。

一昨年亡くなった幼馴染の追悼文集がまとまりました。寄稿してくださったのは恩師や友人18名の方々です。一年がかりでした。

この作業は彼のためであると同時に、私のためでもありました。完成して、私の心の一部がようやく落ち着きどころを見出し始めたことが何よりの証左です。
それは最初からわかっていたことでしたが、作業が滞りがちなときには、ともすれば焦燥感に襲われることがありました。それを抑えるのに役立ったのは、「彼はそんなことを望んでいない」という単純な事実です。

それを一切知らないはずのこの人は、別の文脈で語られたものではありますが、3行で私の葛藤を解きほぐしてくれました。


文集の一篇をご紹介させていただきます。

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 俺が良和の事で一番想い出に残っているのは、1年かな?2年の遠足のバスの中でアカペラで唄ったブルースリーの燃えよドラゴンの英語の唄である。英語だよオイ!あれにはぶったまげた。あんだオイ!この野郎って感じ。顔も小さくて目がクリクリしてて今思えばやっぱ1組の学級代表は良和だっぺナー。俺らその頃ぴんからトリオの「女の道」を唄い専ら自転車で通学してました。
 古い写真を引っぱり出して見てたら良和ヨオ お前ぇ いっつも前の席に写ってんなァ オイ!あ

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詩人がいました。

二つの言葉、その力に魅了されます。この作業の過程で、彼が天から与えてくれたものの一つです。

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