こんなヤツが!だからできるほんとの「海外共同事業」

著者サイン本をいただきました。

pkpm


タイトルは「ペーカーペーエム」と読みます。アルファベットのインドネシア語(元はオランダ語)読みですね。
著者は青年海外協力隊員としてマレーシアで働いたのを皮切りに、インドネシアで国際協力プロジェクト企画運営してきた人物。一応友人です。

1月末にも会ったばかりなのに、本の話はしてなかったなあ、秘密主義か?
ODA業界ではユニークな存在ですが、街には結構いるタイプです。

プロローグが面白い。バイクと車に明け暮れたやんちゃな青春時代が語られています。高校3年生のとき停学になって大学受験ができなかったとか。書店でぱらぱらと見たら、「おお、こんなヤツがODAを語っているのか」とびっくりするでしょう。編集者は読者の心理をつかんでますね。

紆余曲折を経て、彼はインドネシアで「市民社会の参加によるコミュニティ開発」というプロジェクトに3年間にわたってかかわり続けることになります。本の内容は、このプロジェクトで彼がぶつかったこと、考えたことです。

例えば、NGO活動家や官僚100人を集めたワークショップをロンボクで開き、自給自足が可能な「自然村」をイメージするという課題を出しました。すると、参加者は、「人口五千人、海沿いだけど魚が 獲れず農業をしている。学校、病院はなく飲み水もない」などと、ありえないような村をイメージしたといいます。
官僚はもとより、NGO活動家も実はエリートで、村のことを知らない。この3日間の狙いは、自分たちがいかに村を知らないかということに気づくことが目的だったのです。

また、経済危機の頃、牛を供与したプロジェクトで、牛が必要かと聞かれれば別に欲しくもないけどあってもかまわないから必要だと答えるのは人情だよなあ、「よく考えると私がそう言うように仕向けていたのだ」とつぶやいているところも印象的でした。

と、本書は政府非政府を問わず、海外のコミュニティへの援助事業を実施する方々にはとても示唆に富むエピソードが数多く、しかも面白く語られています。

彼は今、静岡の磐田で地道に活動中。コミュニティ活性化のニーズが高いのはインドネシアよりも日本であることに気づいたのかも。

文芸社から、1500円+税。ISBN978-4-286-04116-2 (アマゾンではまだ見つからず)

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