東京ビデオフェスティバル

  • Day:2008.03.03 09:54
  • Cat:映画
ビクター主催の大会に行ってきました。
寶田七瀬さんのドキュメンタリーが入賞したお祝いと、みんなどんなものを作っているんだろうという関心からです。

award


いい写真が撮れなくてすみません。右から二番目が七瀬さんです。バンダアチェでのミュージカル公演をドキュメントした作品、以前書きました。

写真で表彰されているのは昭和女子大付属中放送部。「足裏事情」という作品で入賞。
この他にも3校、中学校の放送部が受賞していました。ハンセン病や環境問題を扱った硬派の作品が目立ちます。

授賞式に先立って、午前中に昨年・一昨年の大賞作品が4本上映されました。
うち2本は、20代前半の女性の作品。『羽包む』という作品は、18歳で出産したシングルマザー(22歳)の当時と今の心境をインタビューしたもの。『Plays the air,』は大学を辞めて生活もバイトもうまく行かない友人が、やる気を出すまでを追ったもの。いずれもゆれうごく内面の襞が描かれています。
梓川高校放送部の作品は『漢字テストの謎』。「環」という漢字の「衣」の縦棒ははねるのか、とめるのか?漢字の採点基準が教師によって異なってることと、文部科学省の見解なんかをインタビューしています。(正直言ってこの作品はあまり後味がよくなかった。多様性や曖昧さを排除するような方向にいきかねないなあと)
もう一本は、アルゼンチンからの作品『Fear no Evil (わざわいを恐れるな)』。登場するのはイラクに住む少年、パレスチナの少女、ニューヨークの少年。共通点は16歳であること、イスラム教徒であること。テロとイラク戦争、イスラム教について、若いモスレムが考えていることがとても興味深いものでした。

日本の自主製作ドキュメンタリーがとても「私的」な領域に閉じこもっているとは、よく言われることです。昨年の山形で大賞を取った『チーズとうじ虫』をはじめ、家族や友人を対象にしたものが多く、視野が狭いのではないか、と。
前2作と『Fear no Evil』のことを考えると、まあそういう傾向は確かにあるなと思います。でも、このうち最も感動的な場面を見せてくれたのは『Plays the air,』でした。
その場面とは、主人公みさこさんが気力を取り戻していくところ。「♪今日のごはんは天丼」と唄いながら、メイクアップアーティストを目指す自分を奮い立たせていきます。これはいい。前半退屈ですが、たぶんこれがあって、活きてくる。

Plyays the air,

考えてみれば、心の中ほど無限の空間もありません。決して狭くはない。そこに向き合わざるを得ないというか、その瞬間を映像で記録できるようになったのが、今の時代なのかも、とつらつら思いながら中華街から歩いていると、横浜スタジアム前の公園にウコンコウの芽が。

tulipyokohama


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