銚子の再生?

machizukuri

一昨日の夜銚子で、「仲間づくりから始まる まちの活性化」と題した講座がありました。

全国の地方都市でシャッター通りが問題になっていますが、銚子もご多聞にもれず、旧銀座通りでは閉じた店舗が目立ちます。人口も30年前には9万人以上いたのですが、今や6万人台、減少率は県下ワースト1らしいです。

ということで、地域再生マネージャーの橘昌邦さんと寺井素子さんがプレゼンターとなって、まちの活性化について考えるというのがこの夜のテーマでした。

橘さんからは、ビルの空室に悩む神田の商店街の事例が紹介されます。空いていたスペースを改装し、小さなブースと共有スペースを設け、クリエイターたちに利用してもらいながらアートイベントをするなど、神田に新しい人種を呼び込むことに成功した事例です。

正直申し上げてここまではまあ、よくあるシンポジウムだなあと思っていたのです。「馬鹿者の役割」や「理念ではなく利で結ばれることも大事」、「空店舗が埋まらないのは不動産市場に出てこないから」、などなどちょっと新鮮な話もありましたが。

が、質疑の時間になって俄然「活性化」してきました。

中心市街地活性化研究会の方からは、売上げが半分から三分の一に落ち込んだ苦しい心情が吐露されます。「疲弊」という言葉に胸を衝かれました。
イオンの進出に不安を隠さない方もいらっしゃいました。売り場面積65000㎡の巨大店舗が郊外にできることで市は1000万円(月額?)のお金が落ちると踏んでいるようですが、それは市外からの流入ではなく、既存店舗の売り上げ減を意味するだろうという懸念です。ゼロサムゲームですね。

大店立地法が2000年に成立して、既存商店街の売上げが減少することは予想されたことでした。この法律は「大型店と地域社会との融和の促進を図る」ことが目的とされましたが、実態はシャッター街の創出に役立ったわけです。家族経営の小売店だけでなく、小規模のスーパーも閉まるところが出てきています。

大型店の進出というのは雇用を増やしますが、自営業者を駆逐します。一握りの経営者と圧倒的多数の従業員、私はそのような社会はつまらないと思っています。従業員は言いたいことも言えないからです。

ただ、私は大型店に反対というわけではありません。

私も大型店でよく買い物をします。その理由は、安さと豊富な品揃えです。駅前の文房具屋さんには、プリンターのインクやDVD-R100枚セットなんて置いてないわけです。大型店舗は田舎にいて都会と近い消費行動をさせてくれることが魅力です。

価格も品揃えも、既存商店が大型店に対抗するのは至難の業だなあと思っていましたら、先日、ホームセンターでは買えないものがありました。

釣の仕掛けに使う、サルカンです。ホームセンターには簡単な釣竿セットはありましたが、さすがに仕掛けも、そのパーツもありません。翻ってこれまで覗いた釣具店では、大小さまざまな釣道具がところ狭しとばかり並んでいます。釣具に関しては圧倒的に大型店の負けなわけです。

食料品、衣服、日用品では大型店にかなわないとすると、限りなくニッチな商品の専門店化を進めるというのは、既存商店が生き残る一つの道でしょう。しかし、その顧客数はとても限られています。


寺井素子さんのブログ
銚子だより

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