「おかぐら」オープニング

  • Day:2008.03.31 14:39
  • Cat:映画
年度末だからでしょうか。いろんなことが進んでいます。

1月下旬から2月上旬にかけて撮影した、水神社永代大御神楽を世話人たちに見ていただきました。
世話人たちはかつての神楽師、「あそこの動きは違う」と厳しいチェックをしていましたが、「この神楽はほんといい舞いなんだよ」と目を細めていらっしゃいました。
基本的にGOが出たので、一部ご紹介。
約60分の作品ですが、頭の6分ほどをYouTubeにアップしました。

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道路特定財源、自民も民主も勘違いしていること

  • Day:2008.03.29 23:53
  • Cat:時事
道路特定財源についての私見は次のとおり。

1.一般財源化すべき
 特定という色のついたお金は、結局無駄を生みます。もっともこれは予算の単年度使いきり主義という制度が悪いのですが。
2.ガソリン税の暫定税率はいらないかも
 新しい道路、そんなに必要ですか?この深刻な財政赤字の状態で。私も田舎に住んでいますが、渋滞知らず、信号待ちも2、3台。地方では道路が必要だって言ってるのは東国原知事始め政治家だけじゃない?普通の田舎のおっさんおばさんが道路欲しいって言ってます?今やっている状態があるんだから、それを維持管理できるだけの予算があればいいんでないかな。
 ただ、暫定税率分がなくなっても維持管理できるかどうかはよくわからないので「かも」としました。
 深刻なのは土建屋さんがつぶれることだろうと思います。自民党の本音はこれじゃないの?これはこれで大きな問題ですから、激変緩和措置も必要かも。でも、そんなことのために税金取られるのはクエスチョンと言っておきましょう。
 ガソリンが安くなると消費が増えて二酸化炭素が増えるとのたまう方がいらっしゃいますが、そもそも25円安くなっても一年前よりずいぶん高い。用もないのに長距離ドライブするほどではないでしょう。だいたい、道路を作ることで失われる森や田んぼ、原っぱが溜め込んでいた二酸化炭素のことはどうして言わないのですか?

 民主党は、いったんガソリン価格を下げさせて、値上げさせることで人々の怒りを誘い、これをてこに衆院解散へともっていきたいんでしょうね。でも、年金問題でも暴動の起こらない日本では、そうはいかないでしょう。消費税導入の時だって、3%から5%に上がるときだって、スケジュールがわかっていれば、みんなそれなりの対応をします。今回も別に大した混乱は起こらないでしょうし、それがどうやって解散に結びつくのか私はよくわかりません。
 ジャカルタ暴動の一つの引き金はガソリン値上げでした。それは数多ある不満の一つのきっかけです。政治に何も期待していない今の日本では事情が異なります。

 与太話でした。

連合赤軍のジレンマ

  • Day:2008.03.28 11:11
  • Cat:映画
6人の仲良し中学生グループがありました。
リーダー格をA、他をB~Fとしておきます。とても素行の良い、ごく普通の男女です。

ある日彼らは、不良グループにカツアゲされます。
その不良グループはいわゆる、「番を張って」いて、中学校では我が物顔に振舞っています。生徒たちはみんな恐怖におびえていました。

6人は悔しくって、復讐を誓いました。平和な学校を実現したいと思いました。
不良グループを襲うために、6人は金物屋で包丁や金槌を万引きしました。
Aは、これは犯罪ではなく、平和な学校を実現するための正当な手段なのだと言います。
翌日、Fは万引きしたことが怖くなり、グループから離れていきました。
残った5人は原っぱで喧嘩の訓練をします。でもFがいつ親や警察に万引きのことを話しはしないかと不安でした。そこで、家に引きこもっていたFを呼び出し、折檻しました。そのうちFは動かなくなり、死んでしまいました。

5人はもう家に帰れず、原っぱを基地にして訓練をします。
Aは、これ以上脱落者が出ないように、暴君として振舞うようになりました。
Eは、元々非力ですが一生懸命に喧嘩の練習をしていました。AはEが次に脱落するのではないかと疑います。ある夜、AはEに、絶対に脱落しないことを表明せよと迫ります。
Eは「脱落しません」「不良グループと戦います」と何度も叫びますが、Aは納得せず、Eを殴り始めました。

Bは、Aのしていることは理不尽だと思いながら、なすすべがありません。
CはAと一緒になってEをこずいています。
Dは黙って事態をみているだけです。

ABCDの腕力は同じです。BがCDのうちいずれか一人及びEと組めば、A(及びもう一人)に勝つことができます。Aに勝てば、グループは解散になりますが、不良グループに牛耳られた学校は変わらず、万引きと傷害致死の事実も消えません。Aに加担すれば今夜はしのげますが、明日はわが身かもしれません。

このとき、Bのとるべき合理的な行動は何か?

若松孝二監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』を見ました。彼らが自滅していったプロセスをゲーム理論風にすると以上のように考えられるかもしれません。結局彼らは、あるものはAに加担し、ある者は脱走し、ある者は次の犠牲者にとなっていきました。

3時間を超えるこの映画は、60年安保からあさま山荘までを描いた大作です。
『光の雨』が榛名山での出来事を中心にしているのに対して、若松監督はあの時代の中に事件を位置づけています。逮捕者が1000名前後出るような事件が続き、「革命」が実現できると信じても不思議ではないような時代、それを前提としなければいけないということでしょう。

見終わってから秋葉原で買い物をしようと予定していたのですが、あんまりにもおなかがいっぱいになってしまったので、花園神社で花見をしながら日本酒を飲み、京都の友人に電話しました。誰かと話さないといられない状態でした。

森や永田のキャラクターのせいだと思いたいのですが、この二人がいなくても、誰かがAの役割を果たしていたでしょう。粛清は権力闘争の過程では珍しくありません。今のロシアでも起こっていることです。ただ、連合赤軍事件は、「総括」要求というしつこさが極めて異常な色彩を帯びています。日本的なるものの一つなのだとは思いたくないのですが。

第4回製作委員会@旭

  • Day:2008.03.26 23:34
  • Cat:映画
『Antipode』の第4回製作委員会、地元旭での開催がついに実現したのでご報告します。参加者は12名、ご覧のように、とてもバラエティに富んだメンバーでした。
seisakuiinkai

スクリーンにかすかに映ってますが、以下3つのパートに分けて、上映しました。
1.石井さん
2.小山さんとアフメッド
3.ジュバ

タイトルだけでは何がなんだかわかりませんね。

上映後、スーダンについていろいろな話が飛び交いました。5時までの予定が6時まで。皆さんありがとうございました。

そして、私にとってはとても勇気付けられる会でした。
第二次ロケは4月16日から一ヶ月です。

(photo by 旅サラダさん)

成田の桜

河津桜が人に知られるようになったのは意外と最近のことです。
1955年。河津町の飯田勝美さんが河津川沿いで苗を見つけて移植、開花は1966年だったとのこと。
私と同世代であります。
その後、伊東に住む勝又光也さんが増やし、今では全国に広がっています。原生自然ではない、人の手の加わった自然です。

kawazuzakura2


今日はまだ0.7分咲きといったところでしょうか。でも、朝に比べるとずいぶんピンクが多くなりました。
一首。

少しでも早く咲けるを是とするか 待ちいるときの楽しまざるや

二つの言葉

miyauchi


“「誰かのため」「何かのため」と「自分のため」は重なるけれど、
 意識しないと、誰かのため、何かのためと言いながら、
 気付かない自分のために何でもできちゃいますもんね。”

敬愛するある人の言葉です。

一昨年亡くなった幼馴染の追悼文集がまとまりました。寄稿してくださったのは恩師や友人18名の方々です。一年がかりでした。

この作業は彼のためであると同時に、私のためでもありました。完成して、私の心の一部がようやく落ち着きどころを見出し始めたことが何よりの証左です。
それは最初からわかっていたことでしたが、作業が滞りがちなときには、ともすれば焦燥感に襲われることがありました。それを抑えるのに役立ったのは、「彼はそんなことを望んでいない」という単純な事実です。

それを一切知らないはずのこの人は、別の文脈で語られたものではありますが、3行で私の葛藤を解きほぐしてくれました。


文集の一篇をご紹介させていただきます。

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 俺が良和の事で一番想い出に残っているのは、1年かな?2年の遠足のバスの中でアカペラで唄ったブルースリーの燃えよドラゴンの英語の唄である。英語だよオイ!あれにはぶったまげた。あんだオイ!この野郎って感じ。顔も小さくて目がクリクリしてて今思えばやっぱ1組の学級代表は良和だっぺナー。俺らその頃ぴんからトリオの「女の道」を唄い専ら自転車で通学してました。
 古い写真を引っぱり出して見てたら良和ヨオ お前ぇ いっつも前の席に写ってんなァ オイ!あ

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詩人がいました。

二つの言葉、その力に魅了されます。この作業の過程で、彼が天から与えてくれたものの一つです。

対蹠点改め、『Antipode』 第4回製作委員会開催のお知らせ

  • Day:2008.03.14 22:25
  • Cat:映画
これまで細々と東京で映画の製作委員会を開いていましたが、第二次スーダンロケを控えて(おかげさまでロケーションマネージャーが決まりました)、地元で大々的に開催することとしました。ご関心とお時間のある方、ぜひお越しください。

時:3月22日(土)午後3時
場所:Cafe LOHAS
上映するもの:『虹のかなた』(寶田七瀬監督)17分
         『Antipode』ラッシュ(スーダンと日本で撮りためたもの)
参加費:1300円(ドリンク付き)

詳細は、左下資料集の3/22チラシをご覧ください。お待ちしています。
   

こんなヤツが!だからできるほんとの「海外共同事業」

著者サイン本をいただきました。

pkpm


タイトルは「ペーカーペーエム」と読みます。アルファベットのインドネシア語(元はオランダ語)読みですね。
著者は青年海外協力隊員としてマレーシアで働いたのを皮切りに、インドネシアで国際協力プロジェクト企画運営してきた人物。一応友人です。

1月末にも会ったばかりなのに、本の話はしてなかったなあ、秘密主義か?
ODA業界ではユニークな存在ですが、街には結構いるタイプです。

プロローグが面白い。バイクと車に明け暮れたやんちゃな青春時代が語られています。高校3年生のとき停学になって大学受験ができなかったとか。書店でぱらぱらと見たら、「おお、こんなヤツがODAを語っているのか」とびっくりするでしょう。編集者は読者の心理をつかんでますね。

紆余曲折を経て、彼はインドネシアで「市民社会の参加によるコミュニティ開発」というプロジェクトに3年間にわたってかかわり続けることになります。本の内容は、このプロジェクトで彼がぶつかったこと、考えたことです。

例えば、NGO活動家や官僚100人を集めたワークショップをロンボクで開き、自給自足が可能な「自然村」をイメージするという課題を出しました。すると、参加者は、「人口五千人、海沿いだけど魚が 獲れず農業をしている。学校、病院はなく飲み水もない」などと、ありえないような村をイメージしたといいます。
官僚はもとより、NGO活動家も実はエリートで、村のことを知らない。この3日間の狙いは、自分たちがいかに村を知らないかということに気づくことが目的だったのです。

また、経済危機の頃、牛を供与したプロジェクトで、牛が必要かと聞かれれば別に欲しくもないけどあってもかまわないから必要だと答えるのは人情だよなあ、「よく考えると私がそう言うように仕向けていたのだ」とつぶやいているところも印象的でした。

と、本書は政府非政府を問わず、海外のコミュニティへの援助事業を実施する方々にはとても示唆に富むエピソードが数多く、しかも面白く語られています。

彼は今、静岡の磐田で地道に活動中。コミュニティ活性化のニーズが高いのはインドネシアよりも日本であることに気づいたのかも。

文芸社から、1500円+税。ISBN978-4-286-04116-2 (アマゾンではまだ見つからず)

【復刻版】アチェへ行くもう一つの理由

(この記事は、サーバートラブルにより消失した2006年10月頃に書いたものの再現です)

志木の中学生10名ほどが、職場に来てくれました。
インド洋大津波の被害に対して、日本がどんな支援をしているのか知りたいというのがご訪問の目的です。
津波は2004年の12月26日に多くの人の命を奪いました。
一月後の1月下旬、私は支援事業を立案するための調査メンバーとしてバンダアチェ市及び大アチェ県を訪問します。およそ10日間の日程でした。そのときに見たこと、聞いたこと、感じたことを写真を見てもらいながらお話しました。

中学生諸君は、新宿の無味乾燥な会議室の居心地が悪いのか、緊張の面持ちです。本論の前にアイスブレイクのつもりで、趣味は何?などと聞いたのですが、「ゲーム・・・」とか細い声が返ってくるだけです。この訪問は、彼らが望んだものでないのかなあなんて思いながら、お話しました。

しばらくして、全員の感想文が送られてきました。たぶん先生がご指導されたのでしょう、書き出しと結びの文言は判で押したように同じ言葉が並び、自分の感じたことは中段に書かれています。正直、いつも読んでいる役所の文章みたいだなあなんて苦笑してしまいました。
でも、一人の感想文に私はびっくりすることになります。そして、とても嬉しい気持ちになりました。

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お話の後、(これもあらかじめ考えてきたんだろうなあと思われましたが)いくつかの質問に続いて、「自分たちに何ができますか?」という問いがあったんです。
私は、「ドラえもん募金に協力するとか、あるだろうけど・・・」と言いながら、思い付きを話します。
「憶えておいてあげること、うん、たまにでいいからアチェに住む人たちのことを考えてみて、津波のあと、どうなったかなとか。そして、いつかアチェの人に会うことがあったら、津波のときは大変でしたね、今はどうされていますか?と話してみることが、できることの一つかな」

話しているときには、こんな風に感じてくれたんだということが彼らの表情からは読み取れませんでした。でも、表に表れないからといって、何も届いてないわけではないんです。
戒めるべきは、自分の早合点なのでした。

劇団「虹」からアチェ行きのお誘いを受けたとき、このことを思い出しました。

東京ビデオフェスティバル

  • Day:2008.03.03 09:54
  • Cat:映画
ビクター主催の大会に行ってきました。
寶田七瀬さんのドキュメンタリーが入賞したお祝いと、みんなどんなものを作っているんだろうという関心からです。

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いい写真が撮れなくてすみません。右から二番目が七瀬さんです。バンダアチェでのミュージカル公演をドキュメントした作品、以前書きました。

写真で表彰されているのは昭和女子大付属中放送部。「足裏事情」という作品で入賞。
この他にも3校、中学校の放送部が受賞していました。ハンセン病や環境問題を扱った硬派の作品が目立ちます。

授賞式に先立って、午前中に昨年・一昨年の大賞作品が4本上映されました。
うち2本は、20代前半の女性の作品。『羽包む』という作品は、18歳で出産したシングルマザー(22歳)の当時と今の心境をインタビューしたもの。『Plays the air,』は大学を辞めて生活もバイトもうまく行かない友人が、やる気を出すまでを追ったもの。いずれもゆれうごく内面の襞が描かれています。
梓川高校放送部の作品は『漢字テストの謎』。「環」という漢字の「衣」の縦棒ははねるのか、とめるのか?漢字の採点基準が教師によって異なってることと、文部科学省の見解なんかをインタビューしています。(正直言ってこの作品はあまり後味がよくなかった。多様性や曖昧さを排除するような方向にいきかねないなあと)
もう一本は、アルゼンチンからの作品『Fear no Evil (わざわいを恐れるな)』。登場するのはイラクに住む少年、パレスチナの少女、ニューヨークの少年。共通点は16歳であること、イスラム教徒であること。テロとイラク戦争、イスラム教について、若いモスレムが考えていることがとても興味深いものでした。

日本の自主製作ドキュメンタリーがとても「私的」な領域に閉じこもっているとは、よく言われることです。昨年の山形で大賞を取った『チーズとうじ虫』をはじめ、家族や友人を対象にしたものが多く、視野が狭いのではないか、と。
前2作と『Fear no Evil』のことを考えると、まあそういう傾向は確かにあるなと思います。でも、このうち最も感動的な場面を見せてくれたのは『Plays the air,』でした。
その場面とは、主人公みさこさんが気力を取り戻していくところ。「♪今日のごはんは天丼」と唄いながら、メイクアップアーティストを目指す自分を奮い立たせていきます。これはいい。前半退屈ですが、たぶんこれがあって、活きてくる。

Plyays the air,

考えてみれば、心の中ほど無限の空間もありません。決して狭くはない。そこに向き合わざるを得ないというか、その瞬間を映像で記録できるようになったのが、今の時代なのかも、とつらつら思いながら中華街から歩いていると、横浜スタジアム前の公園にウコンコウの芽が。

tulipyokohama


あきれた話

  • Day:2008.03.01 01:05
  • Cat:時事
28日の参院外交防衛委員会のやりとりで、開いた口がふさがらない一幕がありました。清徳丸とイージス艦の衝突事故で、イージス艦の航海長をヘリで呼んで事情聴取したことがばれた件です(読売新聞より)。

浅尾慶一郎氏(民主党) 防衛相は25日の衆院予算委員会で「艦長以下の乗組員に接触することは、捜査の厳正公平を確保する観点からしてない」と答弁した。虚偽答弁ではないか。

防衛相 答弁は「現時点で接触していない」というもので、「その前に接触していたではないか」と言われれば、その通りだ。「虚偽ではないか」と言われると、非常に答えが難しいが、航海長から話を聞いたことを隠す意図は全くなかった。

もう、どうやったらこんないい加減なことが言えるんでしょうか。譬えて言えば、「人のものを盗んでいないか」と聞かれ、「(昨日盗んだけど現時点では盗んでいないから)決して盗んでいない」と答えるようなものです。

大本営。
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